ママ・パパ こども歯科教室

2むし歯菌の正体「ミュータンス菌」

健康な人の口の中にはいろいろな細菌がいて、そのうちの「ミュータンス菌」がむし歯の原因になります。

ミュータンス菌は、食べ物や飲み物の中に含まれている糖分をもとにして、ネバネバしたプラーク(歯垢)をつくり歯の表面にピタッとくっつきます。ミュータンス菌はその中でどんどん増え続け、酸をつくります。この酸によって歯からカルシウムが溶け出し、むし歯になります。

プラークを取り除くには、歯みがきをしっかり行うことが必要です。また、半年に1回は歯医者さんで定期検診を受けましょう。

むし歯ができるしくみ

  1. むし歯菌(ミュータンス菌)が、口の中に残った食べ物から糖分をとり込む

  2. むし歯菌は、ネバネバした物質を出してむし歯菌の巣であるプラークをつくる

  3. プラークの中のむし歯菌が、酸を吐き出す

  4. 歯が酸によって溶かされて、むし歯になってします

赤ちゃんとミュータンス菌

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にミュータンス菌はいません。多くの場合、赤ちゃんが離乳期の頃にお母さんからうつるので、お母さん自身のお口の健康も大切です。むし歯の治療・歯みがき・デンタルフロスの使用・規則正しい食生活に努めましょう。

同じスプーンを使ったり、口移しで食べさせるのはNGです。
もちろん、お父さんやご家族も同じですね。

キレイにみがいたつもりでも…
赤く染まったところがプラークが残っているところです。
ミュータンス菌
細菌1つが1μm(提供 尾関正美 2010)

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